リンクスを科学する

遊戯王デュエルリンクスを理系的観点から考察するブログです

会話のキャッチボール

2回目の投稿ですが早速リンクスに全く関係ない話をします。私自身が学んだことを自分のための備忘録としてたまにこういう記事にしていこうと思います。

 

今回のテーマは「会話のキャッチボール」です。

最初に結論から言っておくと、自分が人に何かを伝えたい時、相手にも話してもらうことが重要であるということです。

 

【背景】

私は元々自分の言いたいことを1から100まで一度にすべて話そうとしてしまう人です。そうするとどうしても話が長くなりがちです。しかし、ほとんどの場合聞き手はその話を聞いていません。正確には聞こうと思っても言われたことをすべて理解するのは難しいです。理解力がずば抜けて高い人にならある程度理解してもらえるかもしれませんが、伝え方が下手だと、誤解を生んだままお互い理解した気になって話が進んでしまいう危険もあります。ここで重要なのは相手がどういう解釈をしているか正確に把握することです。そしてそれは自分の頭の中で予測するより相手に聞いてしまうのが早いです。だから会話のキャッチボールが重要なのです。

 

【本題】

人にものを伝えるとき、主に以下の2点が重要だと思います。

 

①伝えたいことを明確にする

②相手にどう伝わるか考える

 

①と②は全く違うことですが実はこの2つはとても親密性が高いことです。なぜならそもそもの前提として、自分の伝えたいことは相手が受け入れられることなのか疑う必要があり、相手がどうしても受け入れられないこと(興味がないことや絶対に理解出来ないことなど)だとしたら、あなたがいくら②に気を付けたとしても伝わらないからです。これを無視して自分の伝えたいことをいくら完璧に話してもただの自己満で終わってしまいます。

では逆に、相手が強い興味を示す話だけをすれば良いかというと、確かにそれで相手はとても喜んでくれますがそこだけ考えていても自分の伝えたいことと離れてしまいます。

会話とは、相手の興味と自分の興味の擦り合わせだと思います。ここでいう「興味」とは、単に好きなことという意味ではなく仮に自分と異なる考えでも受け入れよう、もしくは受け入れたいという姿勢でいられる状態のことを指しています。

相手の興味と自分の興味が完全に一致することは通常あり得ないことで、お互いの価値観が違えば違うほどそこに歩み寄りが必要だと思います。この歩み寄りの姿勢がなかったらそもそも有意義な会話は出来ません。人と言い合いになっているときは大抵この状態だと思います。話が少し逸れましたが、この歩み寄りの姿勢がお互いあるという前提で考えた時に、会話のキャッチボールが重要になります。お互いの興味を知るためにはお互いの考えていることを平等に開示していく必要があります。つまり、人に何かを伝えることは、一見一方通行で完結することに見えますが、実は相互に話して会話のキャッチボールをするほうが遥かに効率的に適切にものを伝えられるということです。

 

【意識していること】

この気づきから、1から100まで全て伝えたくなってしまう性格の私が会話のキャッチボールを上手く行うために以下のようなことを意識しています。

 

①話の要点をまとめて簡潔に話す

→「それって一言でいうと何?」という問いを自分にし続ける

②要所要所で相手に質問する

→相手の理解度を確認する

 

①は自分自身の思考の整理にもなるので会話をしていなくても常日頃から意識しておくと得をする話だと思います。②については理解度を確認する以外にも、相手に考えさせることで自分の話に集中してもらう効果があるのでとても効果的だと思います。

 

以上になります。人にものごとを伝えるのが苦手という人にとっては少し参考になる話だったんじゃないかなと思います。今回の話の要点を簡単にまとめます。

・会話の前にお互いの歩み寄りの姿勢

・話を簡潔にまとめる

・相手にも話させる

以上のことが大切ですという話でした。

 

この記事を最後まで読んでも良くわからなかった、もしくは読む気になれなかったという方もいるかもしれません。それは会話のキャッチボールをしていないからです。一方通行のブログじゃ中々伝わらないということをこの記事を持って証明できたかと思います。単純に私自身の伝え方が下手なだけかもしれませんが(笑)

これからこのブログで成長していけるように頑張りますので皆さんも暖かく見守っていただけると幸いです。

 

 

 

 

ブログ始めました

 

【自己紹介】

皆さん初めまして、松と申します。私の自己紹介を軽くしておくと遊戯王デュエルリンクスに熱中している理系の学生です。2019年2月に行われたKCカップでは世界2位でした。詳細が気になる方は私のTwitterをフォローしてください。@matsupaz1234

このブログでは「リンクスを科学する」というテーマでリンクスについて理系的観点から考察していこうと思います。また、たまに学生という立場から、リンクスに関係ない話もしようと思っています。

 

【クレッセンと魔導書整理について】

早速ですが今回は魔導書のデッキに採用されているクレッセンと魔導書整理について考察したいと思います。

魔導の構築を考えるとき、皆さんはこの2枚のカードについてどのように捉えているでしょうか。結構人によって好みが分かれるところで構築も違うと思います。ではこの2枚のカードについてどのように考えていけば良いか、その判断材料を今回は皆さんに提供したいと思います。

ちなみにこの記事はアルマの魔導書がリミット1になる前の話なのでその点はご了承ください。私がKCカップで世界2位を獲った時の魔導書の構築はクレッセンと魔導書整理を抜いています。この記事を読んでその理由を考えてみてください。

ここから長い考察が始まるので全部読み切れないという方のために結論だけ言っておきます。

『結論』

クレッセン:先攻後攻含めて半分のデュエルはデッキに眠り、そのうちの30%以上のデュエルで後引きをする。2%の事故率軽減をもたらす。

魔導書整理:先攻後攻含めて40のデュエルで使用し、次のトップで沈黙引ける確率をそのうちの20%→50%に上げる(実質的には15%しか沈黙を引く恩恵は受けられない)

これでもわかりにくい方のために少し言い換えます。

クレッセン:2回に1回はちゃんと使えるけど6回に1回は腐る。事故率自体は50回に1回しか軽減されない。

魔導書整理:5回に2回はちゃんと使えるけど沈黙を引ける確率は実質的には6~7回に1回のデュエル分しか増やせていない

 

自分の説明力に限界を感じてきたのでここまでにします(笑)

よくわからない方はTwitterにて@matsupaz1234にリプもしくはDMで質問してください

 

ここからは細かいことを書いていきます。

①クレッセン

クレッセンのメリットとデメリットは主に以下が挙げられます。

メリット:ハンド消費せずに墓地の魔導書を1ターンで3枚に出来る、事故率軽減できる

デメリット:初動で使えず後引きすると腐る

 

まずメリットについて考えます。1ターンで墓地を3枚にするという点においては、環境によって初動で3枚にしなくてもよい時が多々あります。これについて話し始めると長くなるのでここでは省略しますが、環境によっては1ターン目に墓地2枚でターンを返しても大丈夫なときがあるということを頭の片隅に入れておいてください。では次に事故率軽減がどれほど出来るのかを考えます。具体的には以下をすべて満たすと事故防止につながります。

・グリモとバテルをどちらも引けていない

・クレッセンを初手で素引きしている

・クレッセンを発動してグリモをサーチする(1/3を引く)

上記を満たす確率は先攻後攻含めて1.8%です。魔導はもともと初手でグリモバテルを引けない事故が16.5%あるので、クレッセンを採用することで14.7%に事故率を軽減することになります。→事故率軽減はそこまで期待出来ない

では次にこのメリットの恩恵が受けられる確率を考えてみます。細かい計算過程は省略しますがクレッセンを1ターン目に打てる確率は先攻後攻含めて46%になります。つまり、54%のデュエルでデッキのクレッセンを眠らせたまま戦うことになります。→半分のデュエルでは使わない

では次にデメリットついて考えます。

後引きについてですが、クレッセンがデッキに眠った状態から、トップで後引きする可能性を考えてみました。計算過程は省略しますが、ターン5なら17%、ターン7なら29%で後引きします。

デッキに眠ってると3割くらいのデュエルで後引き

 

②魔導書整理

メリット:1ターンで墓地3枚にしつつトップ操作ができる、場にモンスターがいなくても墓地の魔導書を増やしたり、トップ操作ができる

デメリット:持っているだけで1枚分のディスアドバンテージ

 

まずこのメリットの恩恵を受けられる確率を考えようと思います。魔導書整理を使う場面ですが、先攻で沈黙を出せたときに魔導書整理をサーチする人をたまに見かけますが、今回は「沈黙引けているときは魔導書整理をサーチせずに墓地2枚のままで立ち回る」という前提で考えています。クレッセンの時は省略しましたが、魔導書整理については場面毎での確率も大事だと思うので、それぞれ分けたものを書いておきます。

*場合分けは少し雑にやっているところに気づいている方は気づいていると思いますがあくまでも目安ということでご了承ください。

『魔導書整理を使う場面』

・先攻で魔導書3枚+沈黙でも魔導書でもないカード→23%

・先攻で魔導書4枚→21%

・後攻で沈黙引けていないとき→39%

先攻後攻がそれぞれ1/2として上記をすべて足すと41%となる。

4割のデュエルしか魔導書整理を使わない

4割よりは絶対多いと思った方はプレイングが少し違うからかもしれません。例えば今回は先攻で魔導書が2種類の時は魔導書整理をサーチするパターンにカウントしていません。なぜなら、そこで魔導書整理とゲーテをサーチしても、もし仮に次のターン沈黙をトップに持ってこれても、手札の魔導書が0枚になってしまうからです。私はこのケースでは魔導書整理はサーチせずに立ち回るためこのような計算になっています。

では次にトップ操作について考えます。魔導書整理のトップ操作の目的は、沈黙を引くためだと思います。なのでその観点で確率を考えてみます。

まず先攻でグリモ→バテル→セフェルを使用してゲーテと魔導書整理をサーチした局面では、初期手札4枚でデッキ残り16枚の状態からデッキを3枚圧縮しているので残りのデッキ枚数は13枚です。ここで初手4枚に沈黙がある確率は5割ですが、逆に言うとそもそも5割のデュエルしか魔導書整理のトップ操作はあまり意味ないということがわかります。そしてその5割のデュエルのうち、そもそも魔導書整理を使わずとも13枚のデッキの中から3枚のカードを引く確率は21%あります。一方で魔導書整理を使用するとこの確率は52%に上がります。30%しか上昇しません。思ったより低いですね。

しかもこれはただの30%ではありません。どういうことかというと先ほど言ったようにそもそも半分のデュエルは沈黙を素引きしているため、魔導書整理を使う必要がありません。つまり、残りの半分のデュエル(実際は4割ですが)において30%恩恵が受けられるということです。これは実質的には15%のデュエルしか恩恵が受けられていません。

ここまで書くと魔導書整理が弱いカードのように聞こえますが、これはあくまでも沈黙をサーチするという観点においての魔導書整理の評価です。どうしても1ターン目に魔導書を3枚にしなければいけないデュエルにおいては、墓地を3枚にしつつ沈黙をトップに置けなくとも魔導書をトップにおくことで安定的な立ち回りが出来ます。ただしこれだけは言えると思います。1ターン目で魔導書を3枚墓地に置かなくてよいデュエルが多いなら魔導書整理は弱い。

次にデメリットについて話します。1枚ディスアドバンテージというデメリットを意外と軽視している人が多い気がします。魔導書整理はトップ操作が出来るので一見サーチカードのように感じられますが、実際は全く違います。先ほど考えたように実質的には沈黙をトップにおける確率を20%→50%上げただけで、しかも1枚損しています。魔導書整理を万能サーチカードと勘違いしてしまわないように注意しましょう。このデメリットは特に沈黙を素引きしているときや、使わずにデッキに残っていった魔導書整理を後引きした時に痛いデメリットです。必要ない時に引いてしまった魔導書整理はサイレントマジシャンレベル8と同じゴミです。これはクレッセンにも同じことが言えますね。

 

ほかにもメリットやデメリットはたくさんあると思いますが考察はいったんここで以上とします。

ここから私の個人的な見解を少し述べようと思います。基本的な考え方としては以下となります。

・環境的に初動で墓地3枚を置かなければいけない状況ならばクレッセン、魔導書整理の採用を考える。

・墓地2枚でもよいという環境ならどちらとも抜く。

また、後引きのクレッセンと魔導書整理はサイマジ8同様のゴミということは強く意識しています。サイマジ8の素引きは誰しも嫌な思い出があると思います。魔導書整理やクレッセンも採用するだけでこのデメリットがより重くのそかかっているということは意識して構築を考えてみるといいかなと思います。

ここまでで書いてきたこと以外にも、クレッセンや魔導書整理は場合によってはバテル着地前に墓地に魔導書をためてゲーテを握った状態でバテルを着地させ、相手にカナディアや底なしを打たれてもゲーテを打てるという副次的なメリットがあるので、ここに書いてあることがすべてではありません。環境や自分のプレイングによって構築の正解も変わります。この記事を鵜呑みにしてクレッセンや魔導書整理を抜くのではなく、ぜひ自分なりに考えてみてください。また私自身も皆さんの考えなどを吸収したいので是非コメントいただけると嬉しいです。